DENSO Manufacturing North Carolina（DMNC）社長​
兼 北米モーター&パワーモビリティ事業部長​
Jon Calliesさん

Profile：​

テネシー工科大学で機械工学の学士号、ヴァンダービルト大学でオペレーション・マネジメントのMBAを取得。​
1992年にデンソー入社。30年におよぶ勤務の中で、スターターおよびオルタネーターの製造・製品設計マネージャー、製造・生産技術シニアマネージャー、製造部長、北米エレクトリフィケーション事業部のVPなど、さまざまな役職を経験。2022年、DMNC社長に就任。

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職場の魅力：​

私が社長を務めるDMNCは、ノースカロライナ州、ミシガン州、テキサス州にある4拠点を統括しています。またモーター＆パワーモビリティ事業を率いるものとして 、DIAMの技術・営業と協力して事業ポートフォリオを改善し、北米の将来の目標に向けて新たな事業分野の成長を図っています。​

人の役に立ち、良い影響を与えるための「天職」​

私はこれまでも自分に与えられた仕事は、単にプロジェクトやタスクをこなすことではなく、人の役に立ち良い影響を与えるための使命であり、それが私の「天職」だと思って向き合ってきました。DENSO MANUFACTURING TENNESSEE, INC.(DMTN)への入社後、強い使命感を発揮する経営陣に影響を受け、私の仕事観は培われました。当時、私たちのスターター・オルタネーター製造チームは多くの課題に直面しており、目標達成には熱意と忍耐が必要でした。このとき学んだのは、企業理念と結びついた強い使命感は、大きな成果を生み出す絆の形成につながるということです。絆は、仕事の意義や楽しさを高めます。​

​リーダーは、仕事で人の役に立つための第一歩として、メンバーが実力を十分に発揮でき、目標の達成へ貢献できる環境をつくり出す必要があります。これは共通の使命を持つ強固なチームを形成するための基盤となります。チームとして協力しなければ成しえないことを実現するために、メンバーが壁を取り払い助け合う姿を見ると、私はとてもモチベーションが上がります。​

困難な経験は、共有すべき贈り物​

「経験」は、私たちが仕事から得られる特別な贈り物です。経験により、一人ひとりの個性的なキャリアが形成されます。私はDMTN、現在はDMNCでやりがいのあるプロジェクトに参加することができたことを幸運に思います。大半の経験は賞賛される実績となりましたが、一部の経験は困難をもたらし、新たなアプローチによる方向転換が必要となりました。私たちは誰もが仕事やプライベートにおいて苦難を経験しますが、その過程でどのように互いを支え合い、苦難を乗り越えられるかが、自分が成長・成熟できているかの尺度になると思います。​​

あなたが経験した困難を他のメンバーに共有するとき、それらはメンバーの成長に影響を及ぼす「贈り物」になると考えてください。自信を持って、困難を乗り越えた立場から経験を共有することで、自身の成長にもつながります。また困難な経験を共有することは、率直かつ刺激のある会話ができるきっかけにもなるでしょう。

勇気と謙虚さの取り合わせ​

リーダーシップを追求する中で、仕事の取り組み方における2つの大切なことを学びました。困難な決定を行う勇気と、慎重に実行する謙虚さです。​

冷静に課題を分析し、偏見や感情抜きで厳しい事実に向き合うのは容易なことではありません。しかし、これが正しい道への第一歩となり、困難な決定を行うのに必要な勇気も与えてくれることに気付きました。同時に「思いやりのある」行動をすることにより、本当の成功が遂げられるのです。思いやりのある行動とは、謙虚に傾聴し、自分の決定がどんな影響を及ぼすのか、さまざまな角度から検討することです。

Q. デンソーのどんなところが好きですか？​​

デンソーが真のグローバル企業に変化・成長する姿は目を見張るものがあります。DMTNでの生産立上げ・拡大、DNJPへ出向した設計業務、現在のDMNC社長としての業務を通じて、「デンソースピリット」が発揮される場面を目の当たりにしました。景気低迷、天災、パンデミックなどの困難にもかかわらず、私たちは共に成長してきました。デンソーは、社員、お客さま、社会に奉仕するために必要な措置を講じながら、常に企業理念を大切にしてきたのです。​​

現在、自動車・モビリティ産業は大変革の時代を迎えています。私たち一人ひとりが将来の成功に向けて自身の行動や役割を定義することが求められています。デンソーは各地域の独自性を大切にしており、これはデンソーの強みだと思います。北米での私の使命は、経営陣と共に次世代に向けて強固な事業や生産能力を築き上げることにあります。

（引用：DENSO Connection 「U&i,D&i」より