背景・経緯​

2006年に本格始動したデンソー緑のプロジェクト。​
2005年、“自然の叡智”をテーマに開催された愛知万博に、トヨタGとして携わった背景から、自然と社会・人・文明との共生の理念を「一過性にしてはいけない」、小さなことでも継続すべきだという思いがより高まり、本格的に活動がスタートしました。​
またそのころ、2010年の生物多様性条約COP10を名古屋に誘致しようという動きもあり、企業がとるべき行動について他社と情報交換する中で、少しずつ生物多様性の活動幅を広げ、現在まで活動を継続してきました。

活動内容​

これまで、デンソー緑のプロジェクトは「生物多様性」をテーマに「製品を作る場所」、「製品が使われる場所」という視点から​２つの柱を軸に、地域の皆さまと共に活動を継続してきました。​
製品が使われる高速道路の緑化活動では、中日本高速道路(株)との協働事業として、国内企業初の取り組みを実現しています。​

昨今の地球環境保全における社会情勢の変化は激しく、今は活動の幅を広げ、社有林の間伐や植樹活動だけではなく、さまざまな生き物たちが生息できる場所作り「生態系ネットワーク」を意識したビオトープを新たに設置するなど、地域や有識者と連携し「多様性に富み、人と共生する本来の自然の姿を守る」という考えのもと、現在も活動を継続中です。​

これまでの緑化活動​

これまで、地域の皆さまやデンソーおよびグループ会社社員、その家族、8,476人のボランティアが参加し、22,812本の苗木を植えました。​
また、愛知県の善明、西尾、額田、岡崎、刈谷、三重県の四日市東IC(現在植樹は終了)やテストコースがある北海道の網走では、さまざまなイベントやレクチャーを行っています。​

2019年以降は、より多くの方に気軽に参加してもらえるようにオンラインでのレクチャーも開催しています。

その他さまざまな活動​

■希少種保全​

善明製作所内に設置しているビオトープでは、近くのため池から保護した絶滅危惧種、西尾市の天然記念物である淡水魚のウシモツゴやクロメダカの保護をデンソー緑のプロジェクトの一環として行っています。​
主な活動場所：西尾市善明町【自社所有地内】
​

■外来種駆除​

オオキンケイギクやブタナ等、ビオトープではウシガエル、ミシシッピアカミミガメ等の積極的駆除を実施しています。​
主な活動場所：西尾市善明町【自社所有地内】
​

■保全活動​

善明製作所、高棚製作所それぞれにビオトープを設置。ホタル等、ざまざまな生きものたちと共生する工場として保全活動をしています。​
主な活動場所：西尾市善明町　安城市高棚町【自社所有地内】​

■普及啓発​

2006年より、生物多様性をテーマとした環境保全活動『デンソー緑のプロジェクト』を継続しています。​
デンソー緑のプロジェクトは、「生物多様性の保全」をテーマとして、まだ環境意識の高まりが緩やかであった2006年にいち早く開始し、現在まで18年間にわたり継続している活動です。​
主な活動場所：刈谷市昭和町　岡崎市切山町　北海道網走市【自社所有地内】​

これからも続く活動​

デンソーは、世界中のクルマに部品を供給し、環境に対しても大きな責任を負っています。​
その想いから、最先端の技術開発やさまざまな活動で、これまで環境負荷の低減に取り組んできました。​

これからも、会社としての取り組みを続けていくと同時に、緑のプロジェクトでは、社員やその家族、地域の方々が自分ごととして環境問題を考え、行動できるきっかけを作ることで、社会にも貢献できるよう継続していきます。​

認証（あいち生物多様性 優良認証（2022年））​

生物多様性保全に優れた取り組みを行っている企業として、愛知県から「あいち生物多様性優良認証企業」に認定されました。​

愛知県ではSDGsの下、長期目標「人と自然が共生するあいち」実現を目指し、生物多様性保全に取り組んでいます。​

​愛知地域で企業、大学、環境保全団体、行政等によりさまざまな取り組みが行われていますが、中でも企業の活動の影響は特に大きく、企業が地域の核となり生物多様性保全に貢献していくことを期待されています。​

そこで企業の取り組みを促進し、県内に優良な取り組みを広めるため、22年度から優れた取り組みを実践している企業を認証する「あいち生物多様性企業認証制度」が始まりました。​

あいち生物多様性企業認証 (pref.aichi.jp)​

お子さま向けに動画で紹介​

お子さまにもわかりやすく「デンソー緑のプロジェクト」を​ご紹介します。ぜひご覧ください。​